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愛宕(おたぎ)念仏寺

京都・嵐山旅行(4)
「化野(あだしの)念仏寺もいいですが、私はこちらをお薦めします。まぁ、行って御覧なさい」

嵐山で拾ったタクシーは個人タクシーで75歳の運転手さんでした。
ものの弾みで・・・2時間お願いすることになったのです。さて、そのいきさつですが
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実は、こちらは足腰の弱い4人組なんです。目的地は嵐山の一番遠い北の化野念仏寺!
「そこから、次に大覚寺へ回りたいのです。待ってて欲しいナァ~?でもどれくらいかかるか」
そんな会話から、始まった私と運転手さんなのです。
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3時に嵐山の駐車場集合です。2時間も有れば自由時間は充分に楽しめます。

気がついたときは車は、既に、竹林の中に在りました。
降りて写真を撮りました。
今度車に乗ったときにはこんな案内図が渡されました。
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「注」
 一番下中央・渡月橋。ここから地図の一番左上の化野念仏寺
 続いて右上、大覚寺・大沢池。 この2箇所を回りたかったのです。
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「この赤い丸印がこれから行って降りるところです。緑の丸は車内から見るだけです」
エエェ、もうもう、それで充分です。お任せします。ですです^^♪

と言うわけで何気に乗ったタクシーの運転手さんは俄かにガイドさんに変身です。
知識も豊かで、長い人生経験から来る垢抜けたジョークは、それは楽しいものでした。

化野念仏寺で降りた時「30分位ゆっくりしてください。どれ程掛かっても下で待ってますよ」
その言葉通り、ゆっくり回って下りて来てもドアーを開けて待っててくださいました。
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それから、化野念仏寺より更に北(地図で一番左上の赤丸)へ向かいました。
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愛宕念仏寺です。仁王門からも見えます。千二百羅漢は昭和56年から10年間、
一般の参拝者自身の手によって彫られたもの。表情がひとつずつ違うのですよ。
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ホント、この地に住む運転手さんが薦められるとおり、とってもいいお寺へ参ったものよ!
ひとつずつ異なった、無心の表情の、心癒されることでしたよ!

人と人との出会いの妙をひしひしと感じるひと時でした。
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ガス工事に当って前日下見に来られた職人さんがいました。名前はWさん!
ガス管の長さと、工事の段取りを計りつつ私の立つところに来ました。
私は3段ボックスと製氷機の上を渡した板を机代わりとしてこの15年間使っています。
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「製氷機を撤去してよね」
それは、水道管と直結しているしフロン液の除去もあるし・・・難しいナァ~!
思っていた通りの返事が返ってきました。そうなんです。だから15年前こんな簡易テーブルにしていたんです。諦め顔の私にニコニコ振り返って
「したげるよ!机も作ってあげる。ボク、こんな事大好きなんじゃもん」

旅行から帰って月・火曜日と工事に来られました。
2日目の仕事が早めに終わりました。ギコギコ鋸で切って、ステンを張って!
魔法使いの手元を見ているような早業で!
あっと言う間に、私の「夢」のテーブルが出来上がりました。
「パチパチパチ!」思わず拍手しました。嬉しぃ~!って、声になりました。
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「オーバーなこと」そういってWさんは笑います。
だって、嬉しいもん!15年間も不自由しながら、使ってきたんだもん^^;;

請求されたのは、1980円の板の金額レシート分だけだった!
人と人との出会いの嬉しさ、京都の運転手さんといい、このガス会社のおじさんといい。
「なんでや!どうしたんじゃい!」って、言いたくなるような人と巡り会いました。
あぁ~、出会い、ふれ合いの楽しさよ!ありがたき哉、我が春よです^^♪
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by kazumi1713 | 2010-04-19 21:17