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峠に伝わる話(5)

人形峠って、どんな響きしますか!
人形峠とは岡山県・上齋原と鳥取県・三朝町の県境に位置する峠です
標高739mの所に位置し、冬には積雪1mにもなります。
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この名前の由来となった伝説が有ります。
 昔、小さな女の子とその母親の二人連れが、この峠にさしかかりました。すると突然濃い霧がわいてきてで辺りが見えなくなり、母親と女の子は道に迷ってしまい、母親と女の子も離れ離れにはぐれてしまいました。母親は一生懸命名前を呼びながら女の子の泣き声を頼りに捜し回りました。一寸先も見えない霧の中で、女の子の泣き声は前に聞こえたり後ろで聞こえたりしていましたが、そのうち段々と小さくなり聞こえなくなりました。
 ようやく霧が晴れた峠で倒れている女の子を見つけた母親は泣き叫けびました。それは女の子ではなく、娘によく似た一体の人形だったのです。
 それ以来ここでは女の子の泣き声が聞こえると言われています。
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こちら岡山県側から見たトンネル入り口です。名残の八重桜が散り初め始めました。
トンネルを山陰の風が吹きぬけていきます!
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車を止めて写真を!でも、なんだか怖いのです。
こんなに明るくて、車も時々通って、新緑が美しいのに!
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こちらは鳥取県側、トンネルの出口(入り口)です。この峠を下ると三朝温泉!
大好きな伯母(父の姉)が住んでいました。学生時代からよく通っていました。
その当時は伯備線に乗って、米子から乗り変えて、そりゃぁ時間が掛かったものです
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鳥取県側には1955年に発見されたウラン鉱床がある。一時はウラン濃縮原型プラントも建設され、盛んに国産資源活用の道も探られた。
しかし、品質が低く採算に合わないため、採掘は中止。
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三朝は「ラジウム温泉」で余りにも有名です。
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旧道のクネクネした坂道を上って行くと展示場が有ります。
私はここより温泉が好きです。一日中遊べる日帰り温泉が出来ていましたよ!
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温泉に入って、ワラビを採って、美しい渓谷へ回り道(名前忘れちゃった)して^^♪
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この人形峠の峠名の由来に「蜂の大王伝説」が伝わっている。
この峠には蜂の大王がすんでいて、この蜂に刺されると、峠を越える旅人は生きては帰れなかったという。ある日、旅の坊さんが、
「大きな人形をつくって峠に立てなさい。そうすれば、3日もすれば、その蜂の大王は死ぬであろう」
と、いった。さっそく村人たちは、人間ほどの大きさの人形をつくり、峠に立てた。すると、ほんとうに3日後に、オバケのような蜂が死んでいたという。蜂の大王は、木でつくった人形をほんとうの人間だと思い、何度も何度も刺し、ついに力つきてしまった。村人たちはその人形を土に埋め、峠の守り神にしたという。
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by kazumi1713 | 2010-05-25 09:02