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寄り道

ながねんの夢叶う
朝日に輝く新緑のその丘に立った時、思わず「うわぁ~おぅ~!」って声になりました
慌てて携帯を引っ張り出し親友に掛けました。
「アタシ、今どこに居ると思う?わかる?」 解かるはずねぇ~だろが!
しかし、この快感、喜びは、誰かに、どこかに、訴えたい思いだった!

その日、早朝4時起きして5時前には山陽高速道を走っていました。
昇る朝日は5時半にはもう山かげから顔を出して歓迎して呉れました。

嬉しくって、嬉しくって!だって、今日は長年の夢だった伊吹山へ行くのです。
家から370キロ先、目的の東名高速・関ヶ原ICまで・・・3時間有れば着くかなぁ~?
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と言うわけで8時過ぎには関ヶ原ICを下りていました。
(後から考えると、合戦(1600年)は、朝8時に始まり2時頃までに決着がついたのね)

伊吹山ドライブウェイまでは高速を下りて2キロの道のり。近いのよね!
半分も行かないうちに「関ヶ原古戦場跡」って文字が飛び込んできたのです。
「行こうっ!」ハンドルは勝手に廻っています。
「お山は午前中、それも早い時間がいいのよ」そうよねぇ~!でも・・・、チョットだけ!
そんで、帰りに寄ろうよと、私の中で二人の短い葛藤。うふふ!
そして。立ったのだ!飛び込んだ先は石田三成さんの陣地跡。
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犬の散歩の小父さんに聞いて。道端に、こんな所に小さな丘があって。ここかぁ~!
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はい。Kして画面を大きくしてみて下さいナ。
ここは関ヶ原、西軍の大将・石田三成の陣地「笹尾山」なんです。
矢来(やらい)で組んだその小高い丘は、正面に徳川家康の桃配山が望める位置に有ります
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矢来越しに敵陣が見えます。なんだかアタシ西軍になった気分でいませんか^^;;
(アタシの中の三成は余り好ましい人物じゃなかったんだけど。「天地人」の時直江兼続と仲良しで、これまでと違った小栗旬の演った三成を見てから好きになってきたのですよ!)

確かに、この日は東軍、西軍共に8万と言う軍勢、どちらかと言うと西軍が優勢だったのよ!
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この図も大きくして見てくださると解かりやすいのですが
 ☆ 地図の上左よりに「石田三成・陣跡」(現在地の赤文字)左下隅っこに「小早川陣跡」
    右下の隅っこに「徳川家康陣跡・桃配山」 地図中央に「開戦地」の文字
この三角形の中で戦われたのですね。今から400年の昔。
私の先祖は、きっと徳川方だったような。でもでも、なんだかこの日は三成さん側の私
       石田三成 6000
       宇喜多秀家 17000
       小西行長 6000
       島津義弘 1500
       大谷吉継 600
       戸田重政、平塚為広(大谷隊寄騎) 1500
       大谷吉治、木下頼継(ともに吉継の子) 3500
       小早川秀秋(東軍へ内応) 15000
       脇坂安治(東軍へ内応) 1000
       朽木元網(東軍へ内応) 600
       赤座直保(東軍へ内応) 600
       小川祐忠(東軍へ内応) 2000
       毛利秀元 15000
       吉川広家(東軍に内通) 3000
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宇喜多秀家さんって、岡山城の主、八丈島でふる里を思い50年後になくなったって。
向かい合うは福島正則さん。
この二人が井伊隊の発砲で激突した。これが午前八時ごろの事!
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ここかぁ~!この場所なんだ!
明るい日差しが降り注ぎ、風が頬を撫で、小鳥の声がして!
なんていったらいいんだろう!名状しがたい思いで立っていました。周りは田圃でした。
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ずっと宇喜多勢が優勢だったのよ。お昼頃、家康に急かされ煽られた大砲の音がするまで。
小早川勢は怒涛の如く激戦地に向けて、味方だと信じている軍勢に襲い掛かったのです。
この小早川秀秋が西軍を裏切り大谷隊を攻撃、脇坂ら四将も西軍を裏切りで西軍総崩れ
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2時過ぎには敗走する宇喜多勢、島津義弘勢も敵中突破で敗走。

午後2時、石田隊壊滅し、三成、伊吹山中に落ちる。
6日後(21日)三成、近江・古橋村(滋賀県木之本町)で捕らえられる
宇喜多秀家は岡山の人、小早川秀明は毛利元就の三男坊で三原の人、それから福島正則
合戦後、安芸広島と備後鞆49万8,200石の大封を得た人
(ここだけの話、皆さん、私に取ってはご縁の有る土地の方ばかり。
 岡山県に生まれ、今住む所は福島正則さんの治められた町なんです)
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資料館に行くと、水牛の大きな兜を被った若武者のお出迎えに有った。
「あなたは、だぁ~れ?」って聞くと福島正則と!私のクニのお偉いさん!ハッ、ハァ~!
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戦後3年目にして徳川家康は征夷大将軍となりました。

開戦地に立ち、小鳥の声を聞きながら、明るく平和な日差しの中、レンゲの花を見るアタシ!
帰りに詳しく見ることにして、大急ぎでドライブウェイまで走り出しました。



伊吹山ドライブウェイへ急いで戻りました。
山頂でお結びを食べて、下りてきたのは2時ごろなんです。

考えてみたら8時から2時までの戦(いくさ)
その時間帯だけ、山へ逃げていたような感じしませんか?
資料館で福島正則という郷土の武将の甲冑姿でのお出迎えも何となく因縁めいて。

行きと帰りの二回分を一つに纏めて記事にしました。なんか、言い残したことがあるような。
何となく、いまいち満足できないお話になりましたが。
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by kazumi1713 | 2011-05-21 08:52