生き方
逞しい女の一生
「一週間は食べたらいけんよ」そういって5個のミカンが届いた。温州みかんという。
握りこぶしぐらいの青いミカンは瑞々しそうだった。「ウチで出来たんよ」と誇らしそうな口調
そういって届けて下さったのは友達のMさんです。広い大きな庭を持っていて毎日午前中
木々の手入れをしています。日焼けして真っ黒です。エッ!自宅でみかんを?
4年前に4本植えたの。2年ぐらい前から2~3個付いていたんじゃけど~~♪
今年は50個ぐらい出来たんよォ~! 凄くうれしそうです^^
29年前ここに店を出しました。喫茶店で頑張っていたのは最初の17年間
それはたくさんのお友達が出来ました。男女を問わず。こういった性格なので男性と良く
合います。そんな中にてっちゃんと言う彼がいました。
てっちゃんは造園が好きで樫の木を数十本も自宅に植えていました。それは広い庭が
有っていつも手入れに追われていました。そんな彼が呆気なく亡くなりました。
61歳でした。後にはたくさんの庭木と広い庭と・・・妻・Mさんが残されました。
どう・・・考えたって女手で世話の出来る様な簡単なシゴトではないのです。
たくさんの庭木の手入れ、素人の彼女に出来るわけない。。。皆誰もそう思っていました
ところが彼女は見よう見真似でしっかり身につけた技術、ご主人亡き後の庭の手入れ
しっかり守ってきました。虫も蛇も怖くない、ハシゴも日差しも我が物にして来ました。
更に自分が植えたのがこの「ミカンの木」だったのです。ご主人が亡くなって4年目!
4年目の今年50個のミカンが実りました。甘いんだそうです(未だ食べてないーー;;)
いつか見た瀬戸内の島のたわわに実ったミカンの姿が目に浮かびました。すごいよ!
どういう訳か当店には夫に先立たれた妻・未亡人が多いです。口の悪い友達は「ゴケ組」
そう呼んでその逞しくて優雅な暮らしぶりを嫉みます。どうやら仲間に入りたがっています
たった50個しか実ってないみかん!その中の5個を戴き、今店に飾っています。
これは Mさんが一人で生きて来た4年間の実りの結実なのです。
なんてすばらしい生き方でしょう!!! 今週中にはじえったいたべるど^^♪
島へ行った時の農家の庭先のミカンです。
こんなにたわわに実ること願っています。彼女はミカン以外にたくさん果実を植えました。
木々にか囲まれて手入れしているときは夫と二人で居る気分なんでしょうね^^
あ~~!空高く晴れ渡って、美味しい空気吸いながら頑張ってる彼女!
とっても真似は出来ないけれど羨ましい!立派な人だと思います。
こんなMちゃんがお友達だって事。自慢なワタクスです。
by kazumi1713 | 2007-11-05 09:30