名優たち

「わが母の記」

テレビの画面いっぱいに母がいた(様にみえた)!
ドキッとした。
よく見ると、それは映画「わが母の記」の映画のワンカット樹木希林さんだった。

私の顔は樹木希林さんに似ているが、この映画の樹木さんはもっと、母にそっくり!
この映画見なくっちゃ!
そう思いました。封切りが待たれました。そして

映画見てきました。初日です。封切りの28日です
第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリに輝いた「わが母の記」(原田眞人監督)。作家・井上靖の自伝的小説を映画化したもので、原作者の“分身”である主人公・伊上洪作を役所広司さんが、その母・八重を樹木希林さん、洪作の三女・琴子を宮崎あおいさんが演じている。
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さあ、泣きなさいといわんばかりの作品ではなかったよ。悲しい場面はあるが、どこかサバサバとしていて、笑いさえ漏れる。それぞれに“わが母”の姿を八重に重ね、自分が感じるところで笑い、あきれ、涙する人もいる.
そんなふうに、誰もがどこかに共感できる作品だった。

役所さんはもとより、樹木さん、宮崎さんら出演者の演技が重厚で素晴らしい。
洪作の妻役の赤間麻里子さん、長女役のミムラさん、次女役の菊池亜希子さん、そして、洪作の2人の妹、キムラ緑子さんと南果歩さん、さらに洪作の運転手の三浦貴大さん、すべての人物が厚みのある描かれ方をしていました。
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5歳の時に母に捨てられた・・・洪作の思いは痴呆になりかけた母親からは
引き出されず、思いもかけぬ妻の口から語られる日までの心の葛藤は長く続く。

時代は昭和3~40年代です。洪作の娘三人の姿は細雪の姉妹にも似ていて!
会話の中には小津安二郎の「東京物語」なんぞが語られていたり
冒頭の雨のシーンでは「浮雲」の中村鴈次郎と京マチ子の映画を思い出しました。
原田眞人監督って、会ってみたいなぁ~と思いました。
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息子におんぶされた母親の笑顔はまるで少女のよう!(一枚目の写真)
母の姿を見に来たのに、わたしは!!!
息子におんぶしてもらった自分の姿が重なったシーンになりました。

誰でも人は老いる。この世に生まれて親の愛情をたっぷりと注がれ、
やがて親は子供に戻り我が子の愛情をたっぷりと注がれる。
これが日本の家族の核となる風景ではないだろうか。
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by kazumi1713 | 2012-04-29 10:07