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尾道 文学のこみち

一緒に歩きませんか^^
  尾道は尾の様に海岸に沿って長い町です。急な斜面にへばりついたような家並みが続き
  どこに立っても長閑な尾道水道が見渡せます。文人たちに愛された町ですね。
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  車で一気に美術館のある山頂まで登ります。桜の頃は全山一万本の花で埋め尽くされ
  一年中で尤も賑わう時でしょうか。今日の目的は「文学のこみち」です。
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 ↑林芙美子「放浪記」の碑文越しに眺める尾道水道とロープウェイです。(後述)
 ↓ロープウエイで麓の駅から山頂の駅まで5分位?駅の直ぐ傍に「こみち」の入り口が有る
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  徳富蘇峰の碑が迎えてくれます。私はいつも下り道を選びます。1キロほどの「こみち」
  そこには25人の和歌、俳句、碑文・・・が石に刻まれて在り、楽しませてくれます。
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  「のどかさや 小山つづきに 塔ふたつ」 正岡子規 塔とは西国寺と天寧寺らしい!
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  ワタクスの足音に驚き「ネコ」がのろりと移動した。尾道の小路にはネコが合う^^
  「あれは伊予 こちらは備後 春の風」  物外  備後かぁ~。伊予かぁ~。いいなぁ~^^
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  これは・・・どうやら十返舎一九の碑文の様な?
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  上を通るロープウェイを見ながら、こんな岩を潜って歩きます。春の日が暖かい^^
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  志賀直哉の「暗夜航路」の一文です。文字は郷土の誇る画伯・小林和作自筆です。
  「六時になると 上の寺で 刻の 鉦をつく ゴーンとなる・・・」読めますか?(拡大して)
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  これは林芙美子の「放浪記」の書き出しの文です。彼女の母は鹿児島・古里温泉の出身
  です。県外の男と結婚したので国を追われ行商の人生を送ります。そんな中で女学校に
  行かせて貰い、この尾道で暮らしたそうです。傷心の彼女の心はこの思い出の尾道へと

  5年ぶりの古里尾道です。「海が見える、海が見えた!」
  小学生時代の恩師が書かれた文字です。ここに立ち、尾道水道を見ながら碑文を見る。
  それは、私の一番好きなひと時です。平日の観光客はこの時期少ないですね。

by kazumi1713 | 2008-02-24 10:14