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俳句

嵯峨野・落柿舎
  野菜畑の向うに一軒の茅葺の屋根の家が見える。来る時には、気付かなかった。
  大勢の人が家の前の立ち写真を撮っていた。行こうかな・・・と思った。

  なんだ、落柿舎(らくししゃ)じゃないかと思った。何度きても、ここは素通りしていた。
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  ふと入る気になった。表でわぁ~わぁ~と言うばかりで中に入る人が少なかったからです
  入っても直ぐ裏に出てしまいそうな小さな家でした。でも緑が一杯で落ち着く庭園でした

  そこここに「投句箱」が設置してある。一句捻ってポイと入れられる様なワタクスではない
  母だったら2~3句出るだろうなぁ。亡くなった母は俳句が趣味だった。家の中、そこら中
  どこでもメモ用紙が置いてあって チラシの裏の白い紙に、怪しげな句が書いてあった。

  読んでみたら、なんや、誰でもかけそう・・・なんてまずい句だったような。
   「嫁した娘の 残し忘れた 花ばさみ」         昭和60年6月21日
   「せみしぐれ 黄泉の旅路を 急ぐ良人(つま)」   昭和61年8月27日
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  投句箱の俳句から季刊誌に掲載された句を2~3拾ってみました。
 
    大好きな ステテコ白い おじいちゃん   (よしさかもえか・8)
    走り来る 車夫の歯白く 梅雨あがる    (京都市・仲原)
    わらぶきの 屋根の先には たわわ柿   (宝塚市・大西)

  ヤッパ、巧いなぁ!凄いなぁと思った。母もうまいじゃん^^;;自分は無理じゃなぁ^^;;
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  入り口の人に聞いた。「落柿舎って何っ」て聞かれたら一口でどう答えたらいい?

  芭蕉の弟子の向井去来の別荘でした。芭蕉も3度訪れていますよ。
  何となく軽薄な質問をしたワタクスを嗜めるような目で見ながら教えて下さいました。
  聞くは一時の恥・・・ってどこででも恥多いオバタリアンして居ます。

  落柿舎って名前の由来は。エェ~っと!その昔(去来さんの時代)
  庵には柿の木が40本あり、商人が立木ごと柿を買い取ろうとしたところ、
  夜中に風が吹いて多くの実が落ち、青ざめて駆けつけた商人に庵の主が代金を返した。
  
 
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  柿のみがたわわにぶらさがっていた。いい時に来たと思った。

  最後に一句
     「柿主や 梢はちかき あらし山」   向井去来
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自転車で廻る人が多いなぁ。
最近は携帯電話で写真を撮る人が増えましたね^^♪
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似たような写真だけど。捨てがたい・・・なぁ!
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1時間の間に、観客が一杯増えてきました。嵯峨野は退散。
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これから紅葉本番の「高雄の紅葉」見に行きます。
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by kazumi1713 | 2008-11-30 14:32